【僅少本・傷み汚れアリ】黒澤明の作劇術
¥1,870
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【商品】
書名:黒澤明の作劇術
著者:古山敏幸=編
発売日:2008年5月発売
ISBN:9784845908189
http://filmart.co.jp/books/filmmaker/2009-7-6mon/
映画的”をきわめる執念と技巧。
巨匠没して早くも10年——リメイク映画が次々と製作される中、“映画の世界遺産”クロサワ映画の面白さを劇的発想の根源から明かす!
目次
まえがき
第一章 黒澤映画のドラマツルギー
幻に終わった三本目の『三十郎』/脚本と小説は、どう違うか/
黒澤明が好む題材/感情を視覚化する才能/交響曲形式の脚本構成/
ジョン・フォードに挑戦した男
第二章 いかにして作風を確立したか
監督デビュー作『姿三四郎』/助監督時代の脚本/
構想だけで終わった戦意高揚映画『荒姫』/戦後第一作『わが青春に悔なし』/
脚本共作システムの発見/『素晴らしき日曜日』とセミ・ドキュメンタリー手法/
ラスト・シーンを改変した理由
第三章 三船敏郎との出会いと別れ
『酔いどれ天使』とドストエフスキー/ニュー・フェイス三船敏郎の登場/
〈事実より伝説〉の世界/映画会社との〈静かなる決闘〉/
『赤ひげ』の主役は赤ひげではない/三船敏郎の海外進出
第四章 脚本共作システムの成立と消滅
『静かなる決闘』/原作戯曲『堕胎医』/脚本を複数で共作する意味/
晩年の単独脚本執筆作品/『夢』/『八月の狂詩曲』/
共同作業における年齢差の問題
第五章 痛快娯楽派の共作者・菊島隆三
『野良犬』/『天国と地獄』/『隠し砦の三悪人』は本当に面白いか?/
『悪い奴ほどよく眠る』 /『用心棒』/三十郎の創作者は菊島隆三か?/
脚本『日々平安』から『椿三十郎』へ
第六章 重厚社会派の共作者・橋本忍
昭和を代表する名脚本家/橋本忍のシナリオ作法/『藪の中』から『羅生門』へ/
芥川龍之介の小説『偸盗』/ラショーモン・アプローチ/加藤泰たち助監督からの疑問/
橋本忍原案の『生きる』/構成によって飛躍した主題/癌の告知をめぐって/
前代未聞の回想形式/『七人の侍』と製作者・本木荘二郎/
敗残の侍たち/時代設定の嘘/野武士や農民の描き方/
名優が認めた名台詞/『生きものの記録』は共鳴できるか?
第七章 発想の源泉にあるもの
実兄・須田貞明の影響/強者と弱者—『デルス・ウザーラ』/
分身の主題—『影武者』/飛ぶ夢
第八章 黒澤明のDNAを継ぐものたち
『トラ・トラ・トラ!』/『暴走機関車』/『荒野の七人』/
サム・ペキンパーと『ワイルドバンチ』/『ラストマン・スタンディング』/
セルジオ・レオーネ、『荒野の用心棒』と『大鴉が飛ぶとき』/
クリント・イーストウッド/コッポラ、ルーカス、スピルバーグ/
チャン・イーモウと黒澤明の共通点
あとがき